導入事例

鹿島建設株式会社様(リモボード導入事例)

広大な現場ゆえに毎朝の移動がスタッフの負担に
リモボードによる分散朝礼で効率的な情報共有を実現

鹿島建設は、国内外で数多くの大規模プロジェクトを手掛ける総合建設会社です。同社では、広大な建設現場に点在する、朝礼会場、工事事務所、そして作業員詰所(新規入場者教育会場)において、リバスタの建設現場特化型デジタルホワイトボード「BANKENサイネージ リモボード(以下、リモボード)」を導入。これら3拠点が物理的に離れているという課題を「分散朝礼」で解決し、安全周知の質を保ちながら業務効率化を実現しました。

導入前の課題

広大な敷地内であるがゆえに作業員の移動時間をロス
録画朝礼をしようにも特定スタッフに負荷が集中

近年、建設業界では2024年問題(時間外労働の上限規制)への対応が求められており、その対策として鹿島建設でも「仕事の質を下げずに時間を短縮すること」が急務になっていました。

一方で、朝礼や作業間連絡調整会議、新規入場者教育は、労働安全衛生法に基づく安全管理義務の一環として、無事故・無災害を目指して実施される重要な取り組みです。建設現場では工程や危険要因が日々変化するため、作業内容や注意点を適時共有することが欠かせません。こうした法の趣旨に沿った日々の朝礼や連絡調整等は、現場の安全を守るうえで大切な役割を担っています。こうした朝礼等の重要性は広く認識されているものの、実際の運営においては課題もあります。

今回の同社の現場は敷地面積が非常に広く、朝礼会場や事務所、新規入場者教育の場所、各作業場所がそれぞれ離れています。そのため、日々の移動だけでも相当な時間を要しています。
現場のプロジェクトマネージャーを務める荒木氏は、リモボード導入前の課題について、こう語ります。

「朝礼後にKY(危険予知)活動を行い、そこから新規入場者は教育会場へ、他の作業員は現場へと移動します。言わずもがな付近一帯は敷地が広いため、新規入場者などは移動中に迷って遅刻してしまうなど、移動によるタイムロスが発生していました」(荒木氏)

こうした朝礼での移動問題に対応するため、一部の現場では、前日に録画しておいた朝礼動画を各々の現場で視聴してもらうという方法を導入していました。しかし、動画制作を担当する特定のスタッフに負荷がかかってしまい、なおかつ撮り直しが発生すればさらに時間がかかり、場合によっては残業で対応することになってしまうなど、課題が発生してしまいます。

「録画するだけでも時間を要することに加え、動画の作成中や作成後に情報のアップデートがあった場合には、動画の作り直しなどさらに手間がかかってしまいます。ですので、リアルタイムで朝礼の配信ができる仕組みの導入を検討し始めました」(荒木氏)

導入の経緯

リアルタイム配信を求めてリモボードに着目
「案ずる前にチャレンジ」の社風に則り導入を決断

効率的な配信システムの選定を始めた荒木氏は、社内で朝礼のリアルタイム配信ができる良い手段はないかと相談したところ、リモボードの紹介を受け、導入を決定することにしました。導入の決め手について荒木氏は次のように語ります。

「リモボードは、まさに求めている欲しい機能を備えていましたが、実際のところ、使ってみないとよく分からないというのが正直な気持ちでした。というのも、検討当時はリモボードが正式リリースに向けて機能開発を進めている最中だったのです。ですが、当社には『何事も今の形から変えるためにチャレンジしなさい』という社風があるため、効果について案ずる前に、『まずはチャレンジだ』と考え、リモボードの導入を決めました」(荒木氏)

さっそく同社では、リモボードの試行を開始。最初は65インチ2台、工事事務所が移設後に65インチを1台追加し、その後27インチを1台と工事進捗に応じて増えていき、計4台のリモボードを導入。朝礼会場や詰所、工事事務所にリモボードを設置し、日々の業務の中で活用することにしました。

導入効果

分散朝礼で移動時間がゼロに
多言語翻訳で外国人スタッフへの安全周知も円滑に

リモボードの導入による最大の成果は、朝礼会場と工事事務所、そして新規入場者教育の会場となる作業員詰所をライブ配信機能でつなぐ「分散朝礼」の実現です。

建築担当スマートアシスタントを務める野津氏は、「全員が1カ所に集まる必要がなくなり、移動時間がゼロになりました。新規入場者は最初から教育会場にいながら朝礼に参加できるため、遅刻や道に迷う心配もなくなりました」と効果を語り、続けて「リモボードは、画面が大きく文字も見やすいので、直感的に使うことができます。ほかにもモニターとしても活用していて、リモボードが備えている『ファイル機能』に事前に資料を格納しておくことが可能なため、PC等をわざわざ持ち出す必要がない点も使い勝手がよいと感じています」と評価します。

同じく建築担当スマートアシスタントを務める藤原氏は、「リモボードの導入により、1日あたり1人約10分の作業時間短縮を実現しました。わずかに思われるかもしれませんが、積み重なれば大きな投資対効果につながります。また、私たち若手スタッフは朝から現場のアシスト業務に追われているので、この朝の10分の削減は非常にありがたく、心理的負担の軽減にもなっています」と説明します。

さらに同現場では、外国人作業員とのコミュニケーション対策としてリモボードに備わる翻訳機能を活用しています。「現場で働く外国人の国籍はベトナム、中国など多様です。その外国人作業員に母国語で業務内容を正確に伝えられることで、コミュニケーションの壁を解消し、安全上のリスク低減につなげられています。多言語対応しているリモボードの翻訳機能は、今後もますます活躍すると期待しています」と藤原氏は言います。

協力会社側の現場担当者である谷本氏は、「リモボード導入初期は、建設現場特有のネットワーク環境構築の問題で悩まされつつも、ベンダーやリバスタのサポートを受けながら着実に解消していけました」と語り、続けて「画面表示については、当社の要望をお伝えし、初期段階ではなかった機能も付けてもらいました。おかげで、遠隔でモニターの映像だけを見る参加者にとっても分かりやすい朝礼を実現できたと感じています」と話します。

今後の展望

他現場への水平展開と屋外対応に期待
データ連携により現場業務のさらなる効率化に挑戦

今回のリモボード導入について、荒木氏は次のように振り返ります。

「リモボードは間違いなく『時間が作れる』――時短のニーズにしっかり寄与できるツールであると言えます。今後は他現場へも紹介していきたいと考えています。また現状のリモボードは屋内向け仕様ですが、屋外の現場も多いので、屋外でも使えるようになれば、さらに用途が広がりそうです」(荒木氏)

同社ではさらにリモボードの活用範囲を広げようと模索しています。

「今後は、配信やディスプレイの用途にとどまらず、専用ミラーリングドングルを用いて現場で撮影した写真をそのまま投影して打ち合わせを実施するなど、すでに実装されている機能をより活用・定着化させて、現場での業務をもっとスムーズにしたいですね。今後の製品アップデートの希望として、例えば、日々使用している資料の格納を自動化したり、既存の共有ドライブなどと連携させるなど、準備や移動の手間をなくせたらと考えています」(野津氏)

リモボードは導入後も、同社の現場から寄せられる要望を受けてリバスタが改善・改良を重ね、進化を続けています。こうしたフィードバックを製品に反映させていきながら、リバスタが提供するリモボードを含むICTによって、今後も建設現場のさらなる効率化と安全性向上を支えていきます。

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ユーザー概要

社名 鹿島建設株式会社
URL https://www.kajima.co.jp/
事業内容 土木・建築・不動産等
所在地 東京都港区元赤坂1-3-1
創業 1840年(天保11年)
設立 1930年(昭和5年)
代表取締役会長兼社長 押味 至一
資本金 814億円余

インタビューご担当者様

鹿島建設株式会社
某大阪市内工事事務所
プロジェクトマネージャー
荒木 氏
鹿島建設株式会社
建築部(SA)
藤原 氏
鹿島建設株式会社
設備部(SA)
野津 氏
某大阪市内工事事務所 主任
谷本 氏